一週間あっという間過ぎませんか!
前のように毎日更新したいのに気づけば一日が終わっています。
ネタはあるんだ、ネタは……。
今回は久しぶりに小説の感想だよ。
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内容はamazonから引用
皮を剥がされた体と心は未だに血を流している。
動物病院の看護師で、物を書くことが好きな九重咲歩は、小説講座の人気講師・月島光一から才能の萌芽を認められ、教室内で特別扱いされていた。しかし月島による咲歩への執着はエスカレートし、肉体関係を迫るほどにまで歪んでいく--。
7年後、何人もの受講生を作家デビューさせた月島は教え子たちから慕われ、マスコミからも注目を浴びはじめるなか、咲歩はみずからの性被害を告発する決意をする。
なぜセクハラは起きたのか? 家族たちは事件をいかに受け止めるのか? 被害者の傷は癒えることがあるのか? 被害者と加害者、その家族、受講者たち、さらにはメディア、SNSを巻き込みながら、性被害をめぐる当事者たちの生々しい感情と、ハラスメントが醸成される空気を重層的に活写する、著者の新たな代表作
様々なひとの視点からセクシャルハラスメント問題について書かれている小説で、
本筋と全然関係ない男の子が突然出てきてツイッターでやらかして去るみたいな章もあり、
これたぶん新人賞だったら跳ねられるんだろうなと思ったがまぁ、これは大ベテラン作家が書いた小説なのでさておき。
本作を読んで
~~ハラスメントとかいじめとかいたずらとかちょっとライトめな言葉をもう使うのやめね? と思った。
シンプルに犯罪なのよ。
まぁスメルハラスメントとかヌードルハラスメントは犯罪じゃないけどさ……。
わたしはこういう目に遭ったことがないんだけど、
こういう才能認められた系のひとがホテルについていってしまって
しかも3回もっていうのが
「同意したんでしょ(笑)」みたいな感じの、やつ……! 見たことある……! って苦しくなった。
なんか……○○の○○な男の子たちもそうだったんじゃないかってちょっと思っちゃったね(突然の伏字)
こういう事象ってそれ以外にもいっぱいあるんだろうけど。
こういうの絶対無理読めないっていうひともいるでしょうけれど、
そうじゃないひとは、
人間としては読んだほうがいい本かもしれない……。
だって、自分が信じた師みたいなひとが
まさかこんなことするわけないよね?! って思うよね。
こういうことができないといけないのかなみたいなさ……。
それって自信の有る/無しとかじゃない、人間としての弱いところにつけこまれてる感じなんだよな……。
この、力を持った男が女性をモノとしか見なくなる書き方めちゃくちゃうまいし、
最終的には共に歩んでいくことになった夫の気持ちというかキャラ造形だけはどうもわからなかった……。
まぁ最終的には歩んでいくことになったからいいだろうし、
心の内全部被害者である妻に知られているわけじゃないから、
のうのうと生きていく……こう書いていて気づいた。こういう人間がいちばん怖いよ。
結論、人間の体験として読んだほうがいい本です。
勧められるひとには勧めていきたい。
以上。
読んでくれてありがとう。またね。
おわり