燃え殻「ボクたちはみんな大人になれなかった」を読んだ。
2017年に出版されたこの本を、2017年に買った。
そしてきょう、実家から拾い上げてきてきちんと読んだ。
どこの書店で買ったか忘れたが、信じられないくらい爆推しされていた。
たぶん、あの頃この本が爆推しされていたのはその書店だけじゃなかったと思う。
5年前のわたしはスーが出てきたあたりで挫折したようだと、
本に挟まれたしおりを読んで察した。
あの頃は少し「しんどい」と思いながら、休み休み読んだが、一気に読むことができた。
この本の”良さみ”がわかったわたしは、大人になったのかもしれない……。
というか、逆になにがしんどかったのか教えてくれよ5年前のわたし。結構いいじゃんよ。
amazonからあらすじ引用
それは人生でたった一人、ボクが自分より好きになったひとの名前だ。気が付けば親指は友達リクエストを送信していて、90年代の渋谷でふたりぼっち、世界の終わりへのカウントダウンを聴いた日々が甦る。彼女だけがボクのことを認めてくれた。本当に大好きだった。過去と現在を SNS がつなぐ、切なさ新時代の大人泣きラブ・ストーリー。
……え?
「過去と現在を SNS がつなぐ、切なさ新時代の大人泣きラブ・ストーリー。」
これ、ほかの小説だったらいいんですけど、この作品で、このフレーズいいの?!?!?!
本編の気取り系主人公の文章を読んだ後にこのあらすじ読んでいま、爆笑した。
言わせてください。
クソダセェな!!!!!!笑
そういえば、映画化されましたよね。
どんな映画になったか気になるぞ。
ネタバレないけどワンクッション置きます~。
『花束みたいな恋をした』を観たときに感じた既視感って、たぶんこれだなと思い出した。
なんか、あったんだよな、こういう話がと思ったら、これだ。
文章も心地いいし、唸る表現がいくつかあった。
わたしは、この小説で書かれている年代の人間ではないのですが、それでも結構いいなと思った。
もしも同じ時代に生きた人間だったら、わたし泣いてたかも。
タイトルの文字がでかい装丁も、令和だからそう感じるのかもしれないけどややダサいが(購入当初だったらわたしもかっこいいって思ってたかも)、
表紙の箔押しの文字はカッコイイ。
初見でだめでも時間を置いたらいいなって思える作品があるということが再確認できたのでちょっと嬉しいです。
読んでみてください。
読んでくれてありがとう~。
おわり