Amazon Prime Videoで「コーダ あいのうた」を観た。
飯田橋の名画座ギンレイホールで一週間だけ上映するということで楽しみにしていたのだが、調子が悪くていけずがっかりしていたところ、
アマプラでもう配信されているということを知り、喜び勇んで(「ラストレター」を挟みつつ 笑)観た。
2021年のアカデミー賞作品賞、脚色賞、助演男優賞を受賞した作品。
アマプラのあらすじです。
豊かな自然に恵まれた海の町で暮らす高校生のルビーは、両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聞こえる。陽気で優しい家族のために、ルビーは幼い頃から“通訳”となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。新学期、秘かに憧れるクラスメイトのマイルズと同じ合唱クラブを選択するルビー。すると、顧問の先生がルビーの歌の才能に気づき、都会の名門音楽大学の受験を強く勧める。だが、ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられず、家業の方が大事だと大反対。悩んだルビーは夢よりも家族の助けを続けることを選ぶと決めるが、思いがけない方法で娘の才能に気づいた父は、意外な決意をし・・・。
今回も迷った末ネタバレありの感想にします。
肯定的なレビューです。
まず設定が見事ですよね。
ルビー(主人公)は父母兄と四人家族で、自分以外の三人は耳が聞こえないこととか、
唯一耳がきこえるルビーは歌うことが好きで、家族は誰も彼女の歌声をきいたことがないとか。
漁師のおける経済環境の厳しさとか。
(漁師事情は詳しくないのでそのまま受け取ります)
もし、ルビー宅が裕福だったら、夢を諦める/諦めないなどの葛藤はなかったはずで、
うまいことドラマチックに描いていると思った。
きのう観た「ラストレター」といい、アッパレとしか言いようのない構成、見事です。
あと主要人物の性格がみんなイキイキとしていてよかったです。特にV先生。
独特の感性の持ち主ですが、「Thank you」をよく言う先生ですね。気持ちが良かった。
合唱部のコンサートでルビーとマイルズとのデュエットのとき、
すべての音が消えて、聞こえない世界を描いた演出、
(そしてルビーの歌声をきいた周りの観客の反応を観て素晴らしいんだ……と両親が理解するところ)
入試の実技試験のシーンは感動して泣きました。
これ映画館で観たらもっとすごかったんだろうなぁ~と思いました。
心温まるいい作品でした。
結構何度でも観たい。
おわり