高瀬隼子さんの『おいしいごはんが食べられますように』を読みました。
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この作品は第167回芥川龍之介賞の受賞作です。
あらすじを書くのも個人的にむずかしいなって感じの作品で
気になる方は是非amazonや楽天やその他本が売っているサイトか本屋さんでチェックしてほしいのですけれども、
読後、なんとも言えない気持ちになりました。笑
高瀬さんの本といえば以前こちらの感想を書きましたね。
dayil-ikoi.hatenablog.comこのときのを見ると「斜に構えた主人公」と書いていたんですが、
なんか、もうそういう領域を越えていて
描き方的に言うと『おいしいごはんが食べられますように』のほうが巧いのかな、と思いました。
ただ、『おいしいごはんが食べられますように』は、
この優しげなタイトルに反する小説ですので
そういうの期待して読む方は一度考えてください。笑
わたしは警告しましたからね!笑
というわけで、忌憚なき感想です。
うーん……否のほうが強いかなって感じなので
好きだ! っていう方は注意してください。
では。ここまで読んでくれたみんなありがとう。
またね。
これまでの小説のほうがまだ書かれた意味がわかったのですけれど
これは読んだ後「なんだったんだ……」とちょっと思った。
でも、食事が嫌いっていう二谷の気持ちというか主張は尊重されるべきだなと思ったし、
押尾さんがなぜそんなに芦川さんのことが嫌いなのかはよくわかった。
絶妙なところを突いていくのがほんとうにうまくて、
でもそれがなんなんだろうと正直思ってしまった。
こんな感想しか出ないほど、わたしには浅い読み方しかできていないわけで。苦笑
食べることの憂鬱さはすごく上手に描かれていた。
あと、人間の矛盾というか。
みんながみんな頑張って夢を掴んでるわけでもないし、
妥協点見つけて落ち着くっていうのもめちゃくちゃわかるというか
世の中で言うあるあるなんだけどこれを見せて何になるんだろうというのはやっぱり思ってしまった。
とはいえ、高瀬作品は好きなので次回作も読みます。
ここまで読んでくれてありがとう。またね。
おわり