水野学『センスは知識からはじまる』を読んだ。
概要をamazonから引用
「くまモン」アートディレクションなどで話題の、
日本を代表するデザイナー発「センスの教科書」。センスは生まれついたものではなく、あらゆる分野の知識を蓄積することで向上することを説く。
顧客の嗜好が多様化する時代、スキルよりもセンスを磨くことで、
仕事を成功させるノウハウを紹介する。
わたしは普段絵を描いたり、紙面をつくったりするといったことはしないのだが、
結構デザイン系の本を読むのは好き。
いかに知識を取り入れ、尺度を持つかっていうことがこの本で言いたいことだと思うのだが、ものすごく納得した。
要は「温故知新」なんだよねぇ。
前に高橋源一郎さんの書いた文学賞の本(タイトル失念)を読んだときに、文学地図を持っていないと文学賞を獲るのは厳しいみたいなフレーズがあって、
その文学地図っていうのは、たとえばこの年代の芥川賞はこのひとが獲って、時代背景はこうで~みたいなものとわたしは解釈した。
センスを磨くと言うことはつまりいいも悪いもたくさんよく知って、判断力を磨くということなんだなとも受け取った。
「センスがある」と言ってしまうからなんだか生まれ持った的な、天才的なそういう印象を受けるが、「審美眼がある」と言ったほうがちょっと熟練的な、含蓄があるような印象を受けるのではないかなぁと思った。
なかでも流行の服を着ていてもおしゃれに見えるひと、見えないひとの差はなんだという節がおもしろかった。
デザインに関わらず、普遍的な物事に通じることが書いてあり、結構感動しました。
ぜひ読んでみてください。
読んでくれてありがとう。またね。
おわり